ゆっくり人生

不登校や引きこもりを経験しながら、現在は研究者の登竜門的存在である日本学術振興会 特別研究員(DC1)を務める大学院生のブログ

「人」という漢字は、ある人がもう一人を一方的に支えているように見えるけど、実はそうではないのではないか?

「『人』という漢字は、人と人とが支え合ってできている」

誰しもが聞いたことのある言葉だと思います。

 

僕は小学校高学年のときの担任に聞いてその先生のオリジナルだと思って感銘を受けたんですが、どうやらドラマ「金八先生」の劇中の言葉として有名なようですね。

感銘を受けて損しました。ちなみにその元担任は、数年前に不祥事を起こし職を追われてます(実話)

 

ただ改めて「人」の漢字の成り立ちを調べたら、この金八説、どうやら正しい知識ではないようですね

「Japan Knowledge」というサイトで調べたところ、「人」という漢字は象形文字で、「立っている人を横から見た形」が由来らしいです。

第10回 人の形から生まれた文字〔1〕 | 親子で学ぼう!漢字の成り立ち

 

しかし、正しい知識はどうあれ「『人』という漢字は人と人とが支え合ってできている」という話が有名なのは事実。

ただし批判もあります。

「明らかに片方の人がもう片方の人に寄りかかっている!支え合っていない!」と。

 

僕も小学生のときは捻くれていたのでそう思っていました。が、歳をとるごとに認識が変わりました。

確かに人が二人以上集まると、対等な関係が築かれることは少ないです。

上下関係や誰かが誰かに頼りきりになる関係になることが多々あると思います。

ある意味、金八説はそれをよく表しているとも言えます笑

 

ただし、例え片方がもう片方を一方的に支えるような人間関係だとしても、支えている側も実は相手を支えることで、自分自身の心を保っている、ということもよくあることだと思います。

 

例えば現在、僕は留学生のチューター(研究や日本語のアドバイスをする仕事)をやっています。

これがなかなかに大変。なぜかというと、僕と全く研究テーマの異なる留学生の研究を見なければいけないので、自分の研究以外の勉強も必要になってきます。

ただこの留学生が非常に勤勉で、僕も刺激をもらえています。

 

また、博士課程に上がってからの自分は、実はなかなかに精神不安定な状態にあり、自分の研究をどうやって行こうかと思い悩む日々を送ってきました。

その中で、留学生の研究を見るのは、僕にいつもと違う角度から研究を考える機会となり僕の精神の回復に非常に役立っています。

 

このように、留学生チューターというのは、チューターが留学生を一方的に支えているように見えますが、僕は留学生を支えながら自分自身を保っている訳です。

人と人との関係って、そういうものではないでしょうか。

誰かを支えるということは自分のためにもなっている、なんだったら自分のためにやっていること、という場合もあると思います。

 

おしまい

 

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【Nintendo Switch】リングフィットアドベンチャーを即飽きて投げ出した理由【三日坊主】

2019年10月に発売され、未だ売れ続けているNintendo Switch用ソフト、それがリングフィットアドベンチャー

発売直後から大人気で品薄状態が続きましたが、コロナ禍で運動不足を気にする人が増加したことも拍車をかけ、自宅でゲームをしながら運動ができるこのソフトがロングヒットしています。

僕は幸いにも2020年の1月頃、つまり日本にコロナがやってくる前にAmazonで定価で売っているもの(つまり転売ではない正規販売品)を奇跡的に発見し、即ポチって購入しました。

 

それから1年半経過した訳ですが、これまでのプレイ回数は10回前後

見事に三日坊主で投げ出しました

 

「リングフィットアドベンチャーのおかげで、ゲーム感覚で運動を続けることができた結果、ダイエットに成功しました」という声が数多くある中、なぜ自分は三日坊主で投げ出したのかについて真面目に考察しました。

 

 

①ゲーム好きとしてゲーム性の低さに不満

最近はシャドウバースくらいしかできていないのですが、僕は結構ゲームが好きで、ポケモンやらFF、モンハン、デレステ、PUBG mobileを、日常生活に支障をきたすほどハマってプレイしていたことがあります。

緻密に作られたコンシューマーゲームから中毒性の高いソシャゲまで、面白いものは楽しくプレイしてきた訳ですが、正直それらに比べるとゲーム内容が面白くないんですよ

 

フィットネスをすることで敵にダメージを与え倒して進んでいく、というのがリングフィットアドベンチャーの基本です。

フィットネスはいろんな種類があり、それぞれ属性があって、敵の弱点属性となるフィットネスをすることで効果的にダメージを与えられる訳ですが、属性の数は少なくポケモンのような深さも駆け引きもありません。

 

そしてストーリーも全く引き込まれません。ご都合主義すぎる。

リングフィットアドベンチャーは、結局のところライトゲーマー層向けのゲーム性なので、ゲーム経験がある程度ある人には面白いものだとは感じられないかもしれません。

 

 

②一人暮らしの集合住宅には不向き

フィットネスをするには、当然広いスペースが必要です。 

それを一人暮らしの部屋で確保するのは難しいです

僕の部屋の場合、椅子やテーブルを動かすという手間をかける必要がありました。

 

また、このゲームではその場で走ることによってステージを進んでいく必要があったり、大きな音を立ててしまうフィットネスもあったりと、集合住宅だとご近所トラブル(特に下の階)に繋がりかねない運動が要求されます。 

住居環境が揃っていないと気兼ねなくプレイするのは難しいゲームと言えるでしょう。

 

 

③自分にとってジョギングの方が気持ち良い

これが最大の理由です。僕にとってジョギングをすることは全く苦ではないんですよ

リングフィットアドベンチャーの方が運動の幅は広く、フィットネスによって鍛えられる部位が違うという利点はあると思います。

 

しかし、ジョギングの方が日常生活に役立つ筋力であったり肺活量であったりは強化できると僕は感じました。

また、部屋にこもって運動をするより、屋外で運動した方が空気が綺麗。

(自分の部屋掃除が行き届いていないだけ)

 

リングフィットアドベンチャーをするかジョギングをするかで悩んで、最終的にジョギングが勝ちました。 

そのため、リングフィットアドベンチャーをやらなくとも運動不足には陥っていません。

 

 

結論:身体を動かすことが好きなゲームオタクは、好きなスポーツをして運動不足を解決しよう

多少なりともゲームに対して目が肥えており、元々運動もしてるよって人にはリングフィットアドベンチャーは長続きしないかもしれません。

 

そうじゃない人には間違いなくオススメのゲームです

現在も売れ続けてはいるようですが、品薄状態ではないので是非購入を検討ください。

 

僕のリングコン(専用コントローラー)は長いこと部屋の隅に追いやられています。

もうやる予定もないし、中古でもそれなりに出回ってきているし、家族に譲ろうかな…

 

おしまい

 

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【不登校】不登校経験者のコミュニティに入ろうとしたら、学歴が理由で馴染めなかった話

どうも、ユモクです。

 

僕は不登校や引きこもりという名の空白期間を14歳(中2)から21歳までの間、計4-5年経験しつつ、その後難関国立大学に進学。

そのまま大学院に進み、現在は日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用されているという、優秀なのかどうなのかよくわからない経歴をしています。

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このような経歴のためか、いわゆるエリート街道をずっと進んできているような人と考え方が合わないことがよくあります。

そういう事情もあってか、「僕と同じような過去を持っている人となら分かり合えるかもしれない」と淡い期待を持っていた時期がありました。

大学にまだ親友と呼べるほどの友達がいなかった頃、僕はたまたま不登校経験者や不登校の子を持つ保護者が集まるコミュニティがあることを知りました。

似たような過去を背負っている人やその身内となら、仲良くすることができるかもしれない。

僕はそんな甘い期待を抱き、そのコミュニティの会合へと足を運びました。

 

会場の一室には既に20人くらいの人が集まっていました。

見たところ、親世代の人が多いようでしたが、中には大学生くらいの若者もいました。

会場に用意された席に着き、初参加の僕はソワソワしながら会合が始まるのを待ちました。

 

その時の会合のテーマは、「不登校を経験した子の将来をどうするか?」でした。

 

その会合では毎回同じ人が固定して集まるということは少ないということで、まずは全員の自己紹介から始まりました。

不登校の子を持つ親は自分の子どもについて、経験者は自分のことについて自己紹介をする流れでした。

自己紹介では、「うちの子どもは学歴はないけどなんとか就職して頑張っている」とか、「私は〇〇大学と無名の大学にいるけど、『学歴は社会で成功するのに関係ない』ということを証明したい」など、不登校の影響で学歴はないけど頑張っていこう、という旨の言葉が並びました。

他の参加者の自己紹介になんとなく居心地の悪さを覚えていく中、ついに僕の番が回ってきました。

 

僕の自己紹介の内容は大体こんな感じだったと記憶しています。

「初めまして、ユモクと言います。僕は中学校のときに学校の雰囲気が嫌だったり軽いいじめにあったりで中2から不登校になりました。ただ、そこから勉強だけは頑張り、地元の進学校に合格することができました。しかしその後、進学先の高校で無理をし過ぎたせいでパニック障害になり、進学した高校を休学、その後別の高校に転校しました。その後高校は卒業しましたが、パニック障害の影響もあり引きこもり生活を2年ほど送り、落ち着き始めてから予備校で一年勉強し、△△大学に進学し、今に至ります」

 

周りの参加者は、僕の自己紹介を相槌を打ったり「大変だったねー」みたいな声を漏らしながら聞いてくれましたが、僕の大学の名前を聞いた瞬間に反応が真っ二つに分かれました。

 

自分で言うのもなんですが、有名な難関国立大学の名前ですので、不登校の子を持つ親の多くは「おー!」と感嘆の声をあげてくれました。

一方、不登校経験を持つ大学生は、顔をしかめたように、僕には見て取れました。

ただ一瞬の反応であり、僕の勘違いの可能性もあったため、そのときの僕はあまり気にしていませんでした。

 

しかし、議論が始まるとそれが勘違いではなかったことを思い知らされました。

 

親世代の意見は非常に地に足がついたもので、「学歴がなくとも就ける仕事はある」とか、「真面目に仕事をしていれば認めてくれる人もいて、自分の子供は非正規から正社員になれた」とかそんな話でした。

その中で、司会の方が僕に、「なんでユモクさんはいい大学に入ろうと思ったの?」と話を振ってきました。単純に議論を発展させるためだったと思います。

 

なので僕は、「僕は研究者を目指しているので、ある程度の学歴があった方が箔がつきそうだということ、良い先生のもとで学んだ方が研究者になれる確率が上がると思ったことが理由です」と答えました。

 

その瞬間、そこにいた大学生のうちの二人が噛み付いてきました。

「学歴なんて社会で成功するのに関係ない」とか、「良い大学に入らなくとも問題ない」とか、そういうことを言ってきました。

 

僕は、「学歴は『社会での成功』には必要ないかもしれませんが、職業によっては必要なものもありますよ。就活の段階で学歴フィルターがあるという話もありますし」と返答しました。が、納得してもらえない。

その人たちは「学歴は関係ない」の一点ばりの意見しか言わず、話が通じないため、僕は言い返す気力を削がれていきました。

その後、司会の方が取り繕ってくれて議論は進みましたが、僕はその後、自分から発言することはなくなり、会合は終わりました。

 

このとき、「僕と同様に不登校・引きこもりの経験を持っていたとしても、僕が馴染める人は限られる、というか非常に少ないのではないか」と思ってしまいました。

 

不登校や引きこもり経験者は、高学歴の人はやはり少ないと思います。

しかし、「学歴なんて社会で成功するのに関係ない」ということを証明するために頑張っている人も多くいます。

それは非常に良いことだと思うのですが、中には学歴コンプレックスが強い人もいるようです。

 

そういう人たちにとって、不登校・引きこもりから高学歴となっている僕は面白くない存在だということを、そのときに思い知らされました。

 

不登校経験者やそのコミュニティを悪く言うつもりは更々ありません。

僕がその会合を去るときに、司会の方がわざわざ僕を呼び止めてくれて「今日は来てくれてありがとうございます」と挨拶し、親切に会話をしてくださったことはとても嬉しかったです。

また、会合の参加者の中には、「学歴なんてあってもなくてもいい。必要なら手に入れればいい」というような、僕と同様のスタンスの人もいたでしょう。

 

ただし、事実としてその日あったのは、僕の持つ学歴に対して敵愾心を突きつける人がいたということ。

そして、それは僕が同胞と期待した相手から向けられたこと。

 

それが僕には本当にショックでした。そして反省もしました。

僕の抱いていた「学歴なんて関係ない」という考えは、学歴を持っている強者からの考えでしかなかったのかもしれません。

持っていない/得られなかった人の「学歴なんて関係ない」という考えとは、字面は同じでも本質は全く異なっているのかもしれない、と。

 

 

最後に言っておきますと、僕も学歴は社会での成功に必須なモノではないと思います。安定を目指すには使えるでしょうけど、学歴がなくとも活躍できる場なんて探せばたくさんあると思っています。

僕が学歴を手に入れたのは、自分が目指す職業に就くためには学歴が必要だと思ったからでしかありません。

職業による自己実現を志向しなければ、別な道を行っていたと思います。

 

不登校や引きこもりと学歴の関係を考えさせられた出来事でした。

 

 

おしまい

 

 

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【今週のお題】住みたい街、フィレンツェ!

今週のお題「住みたい場所」

 

どうも、ユモクです。

最近硬派な記事が続いたので、久々にはてなの「今週のお題」に参加したいと思います。

今回のお題は、「住みたい場所」!

 

ずばり、イタリアのフィレンツェです。

 

イタリアには2年目、友人と学部の卒業旅行で行きました。

ローマ→フィレンツェ→ヴェネツィアと回りましたが、「住みたい!」と思ったのは圧倒的にフィレンツェでした。

ローマとヴェネツィアは観光向けですね。

 

ショッピングが楽しめる!

フィレンツェではたくさんの店が立ち並んでおり、ショッピングが楽しめます。

友人はドルチェ&ガッバーナで財布を、僕はmywalitのカバンと財布を購入しました。

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mywalit

カバンはなかなか使う機会がないのですが、財布は2年以上ずっと使っています。

mywalitのアウトレット店で買ったので耐久面は心配だったのですが、今でも問題なく使えています。

イタリアは革製品で有名なように、有名ブランドから個人商店など数多くの革製品を扱った店が立ち並んでいます。店の前を見て歩くだけで楽しいです。

 

 

魅力的な飲食店が多い!

飲食店も活気があり、良さげな店が多く立ち並んでいました。

僕が奮発して頼んだ肉を見てくれ!

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フィレンツェで食べた肉!

人生で食べた中で最も美味しい肉でした。

 

フィレンツェはレストランも数多くありますが、チョコ専門店などのお菓子店も多く、お土産を探すのに最適でしたね。

チョコは味だけでなく包装から非常に凝っており、友人が姉のお土産として選んでいるのを横から見ているだけでとてもワクワクしました。

 

 

街並みが美しい!

そしてフィレンツェの最たる魅力は、「街並みが綺麗!」ということ。

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おしゃれな路地

路上駐車がとても多いんですが、車間がほぼなかったのを覚えています。事故らないのかな?

 

そして有名なヴェッキオ橋!

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ヴェッキオ橋(昼)

 

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ヴェッキオ橋(夜)

写真を見ていただければわかるように、橋に建物がくっついています。

大体がお店なので、日本の橋とは全く異なる雰囲気を味わえます。

「こんな端が存在するのか!」とカルチャーショックでしたね。

 

 

雰囲気の良い街・フィレンツェ!

旅行に行ったときのフィレンツェは、活気にあふれつつも少し道を外れれば心地よい静寂さも味わえる、非常に雰囲気の良い街でした。

僕は旅行に行くと「ここに住みたいか?」という観点から街を評価するのですが、現在のダントツ1位がフィレンツェ。2位が愛知県一宮市(モーニング文化、万歳)。

住む場所を選べるなら、まずは一宮市に住みながらイタリア語を勉強し、フィレンツェに別荘を買うか永住するかしたいと目論んでおります。

住むか否かはまだまだ先の話ですが、コロナが世界的に落ち着いたらイタリアにはまた行きたいです。

 

おしまい

 

 

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【研究倫理】「サラミ論文」の線引きはどこ?

どうも、ユモクです。

今回のテーマは「サラミ論文の線引きはどこ?」というものです。研究者向けの内容ですね。

サラミ論文を簡単に説明しますと、「一つの研究として出版可能な研究を、複数に分けて発表している論文」のことを指します。「サラミ出版」という言い方の方が馴染みのある方もいらっしゃいますかね。

業績数の水増しに利用されることに加え、論文にアクセスしたい人を混乱させる行為でもあるため、研究倫理に抵触する行為であり研究者の中では控えるべきものとして常識です。

 

研究倫理に抵触することのリスクは、以前博士号剥奪に関する記事を書いたときにも少し説明しました。

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さて、このサラミ論文ですが、非常に線引きが難しいものです。

そもそも「一つの論文として出版可能か」という基準が曖昧。

基準として「使っているデータセットは同じものか?」というものがありますが、「同じデータセットを使った研究を複数分けているものは全てサラミ」という訳では決してありません

 

例えば、データセットが同じでも

・そのデータセットが膨大な量で一つの論文とするのは難しい(一つの論文で全部を扱おうとすると、テーマが散漫になるので逆に適切でない)

・研究の問いが全く異なる

・追加分析し異なる二次的所見を得られた

・後に発表されている論文において、前の論文が適切に引用されて論文の関連性・差異性が十分に説明されている

……などの場合、それらを新たな論文として発表しても、前の論文との差別化がきちんとはかられていればサラミ論文には該当しません。

 

つまり、明確に「これはサラミ論文!」と断言することは難しいです。

そういう事情もあって、「これらはサラミ論文か否か?」と意見の分かれる二つの論文が、僕の仲間の大学院生内にあります。

今回はそれを事例として「サラミ論文の線引きはどこにあるか?」を考えていきたいと思います

 

最初に断っておきますと、この記事の目的はサラミ論文の基準を考えること、それだけです。

そのため、具体的な論文は出さず、特定できないような形で書いていきます。

また、「もしかしてこの論文のこと?」みたいな詮索も控えていただければ幸いです。

このブログ記事で特定の研究者を貶める意図は一切ないので、よろしくお願い致します。

 

 

「サラミ論文」疑惑のある二つの論文の内容

サラミ論文として疑惑のあるものを、学会Aの査読を通過して掲載された論文aと、学会Bを通過して掲載された論文bとします。

論文aは論文bより投稿締め切りも学会誌の刊行も先でした。

 

この二つの論文になぜサラミ論文疑惑があるかと言いますと、

二つの論文で用いられているデータセット→同じ

研究手法→同じ

独立変数→同じ

従属変数→異なるが、論文aと論文bで従属変数とされている二つには因果関係が成立すると考えられる

と類似点が数多くあることが原因です。

 

 

サラミ論文と考える側の意見

この二つの論文をサラミ論文だとする人は、「データセット・研究手法・独立変数が同じというのはどう考えてもサラミ」「従属変数は違うかもしれないが、その二つに関係性があるのだから二つの論文の差異も不十分であり、論文を分けて発表するほどの二次的所見が後発の論文bにはない」ということ。

 

また、二つの論文の問いが全く異なっている訳でもありません。当然、違う問いとはなっていますが、類似性は高いです。

それぞれの研究で結論で主張していることもほぼ同じ。同じデータセットを用いて因果関係があるものを分析しているのだから結論が同じになるのはある意味当然のことですが…

 

そして、二つの論文の締め切り・刊行日はほんの1-2ヶ月しか離れていません

追加分析ではなく、「同時進行していた分析を二つに分けてそれぞれ別の学会誌に投稿した」と捉えられても仕方ない状況です。

 

以上が、サラミ論文と考える人たちの意見です。

 

 

サラミ論文ではないとする側の意見

まず、「発表順で後発となっている論文bでは、論文aとの関係性について言及されている」ということ。二つの論文の関連性を明確に示しているのでサラミ論文には該当しないという訳です。

実際、学会によっては「類似すると思われる論文を投稿する場合、二重投稿(同様の論文を同時期に別の学会に投稿する)を避けるために、その論文との関係性を明確にして投稿すること」をしていれば、論文の投稿を認めている学会もあります。

 

そして、「その上で、学会Bの査読を通っているなら問題ないだろう」とする意見。

学会誌への掲載権限はその学会が握っており、その基準をパスしているのであれば問題ないだろう、ということです。

 

まとめると、「論文bは、論文aとの関係性を明確に示した上で学会の査読をパスしているのだから問題ない」という意見です。

仮に二つの研究が似たような研究であっても、十分な差異が示されていればサラミ論文と言うべきではないでしょう。

 

 

擁護意見は正しいか? 

ただ問題は、論文b内で書かれている論文aとの差異が説得的ではないこと。

「二つの論文の差異は重箱の隅を突くようなものでしかなく、二つの研究に分けて発表するほどの重要性を示せていない。問い・結論が酷似しているのがその証拠」との意見もありました。

つまり、「学会Bが査読を通したことが理解できない」ということ。

 

このように、「たとえ学会が認めている論文であっても、研究倫理の原理原則に立ち返るとサラミ論文と考えるのが妥当」との意見もある訳です。

そのため、「果たして論文aと論文bはサラミ論文と言えるのか?」という議論に着地点は見出せていません

サラミ論文か否かの基準が曖昧、かつ学会の査読を経ている以上、論文の取り下げなど問題化することはないのかなと思います。

 

 

結論:疑惑が持たれるような行為はしない方がいい

この件からの教訓は、「同じデータを用いた研究を、複数に分けて別の学会誌に同時期に公表することは避けるべき」ということでしょうかね。疑いを持たれるような行為はしないに越したことはないです。

 

今回の件で僕がちょっと気になっているのが、学会Aの反応なんですよね。すぐに類似の論文が別の学会誌に掲載されることは知っていたのでしょうか…?

 

投稿論文には基本的に字数制限があるので、それを守りつつ、一つの論文を仕上げることは難しいです。

しかし、似たような研究を別々の学会に同時期に投稿したらサラミ論文や二重投稿を疑われて仕方ないかと。

時期を分け、同じ学会に投稿するなら先報の論文のことも熟知しているという前提で、投稿者も学会も読者も受け止められるかもしれませんが、別の学会への投稿だとそうは言い切れないため、避けるべきでしょう。

 

これが僕にとってのサラミ論文の線引きだと思います。

「同じデータを元にした研究は、複数に分けて公表するようなことはしない」

「もしデータの量が膨大になって分割の必要が出た場合、それをきちんと説明した上で同じ学会誌に投稿するようにする」

 

特に大学院生だと早く業績を積み重ねたい(博士号取得のためには業績が必要なため)ので、複数の学会にどんどん投稿したい気持ちが働くでしょう。

しかし、この一線は超えないようにしたいです。

 

今回の事例のように「同じデータセットの同じ独立変数を用いて同様の手法で研究を行い、別の学会に同時期に投稿する」という行為はリスキーだと思います。

このように(大学院生の仲間内という非常に狭いコミュニティとは言え)疑惑を持たれる結果になっています。

また、研究倫理違反があると問題視されたら、後に論文が取り下げられることだってありえます

 

僕は研究は信用の世界だと思っています。

問題化までしてしまうと、その後のキャリアに悪影響が出ることは必然です。

今回の事例が問題になることはないでしょうけど、リスクのある行為ではあるので反面教師にしたいと思います。

科学に対して誠実であり、謙虚であることそれが研究者に必要な資質でしょう。

 

※僕は若手研究者として、研究倫理についての勉強もしていますが まだまだ未熟だと思います。今回の記事に関して指摘等あれば、いただけると大変ありがたいです。

 

 

おしまい

 

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不登校経験者でありながら教員免許所持者の僕が、教員免許更新制をなくした方がいいと思う理由

どうも、ユモクです。

実は僕、教員免許を所持しています。

不登校経験者で学校にいいイメージはなく教員になる気もないのですが、博士課程に進学すると就職先の選択肢が狭まるという話もあるので、生きていくための保険として学部時代に取得しました。

 

その教員免許ですが、ご存知の方も多いように「教員免許更新制」というものがあります。

具体的には、10年に一度、大学などで講習を受けることで教員免許を更新する必要があります。更新しないと失効します。

 

そして、下記のニュース記事を読むまで知らなかったのですが、現在、教員免許更新制の見直しが進んでいるようですね。

参考記事:

教員免許更新制 「講習が役立つ」わずか3割 8割以上が負担感(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

この記事によると、現在教員免許更新制の見直しについて中央教育審議会の諮問結果を待っている段階のようですね。

どういう議論が進んでいるかわかりませんが、僕は「教員免許更新制はなくしてしまえ!」と思っています。

そういう声が多いからこそ現在見直しの議論がな進んでいると思うのですが、その意見の多くは、上の「Yahoo!ニュース」の記事のように現場の教員目線からの声を受けてでしょう。

 

ただ、僕が教員免許更新制が不要だと思う理由は、「現場の教員の目線でなく教員免許を取得する人を減らす要因になっているのではないか?」と思うからです。

今回は、「現職教員にとっての教員免許更新制」という視点ではなく、「教員免許の取得を目指す学生にとっての教員免許更新制」という視点で記事を書いていきます。

 

  

教員免許の更新対象者には制限がある

総合大学では、学部1年の頃には軽い気持ちで「教員免許取得しよう」と考える人がそれなりの数います。

しかし、学年が上がるにつれ教員免許取得を諦める人が増えていきます。どこの総合大学でも見られる現象だと思います。

教員免許取得を諦める理由はさまざまで、「卒業単位と関係ない授業を取ることを無駄に感じるようになった」とか、「就活や公務員試験の勉強が忙しい」とか様々です。

そして、「教員免許は無期限有効の資格ではないから」という理由で断念する人も複数いました。

 

詳しくは下記文部科学省のHPで確認できますが、教員の経験がない人や教員になる予定があることを示せない人は教員免許を更新できない、つまり失効します。

【1】受講対象者について:文部科学省

 

失効しても大学で取得した教員免許取得に必要な単位がなくなるわけではないので更新講習を受けることで再取得できるようです。

しかし、失効すると再取得が面倒なのは事実。

教育に関する知識にブランクがあるため講習が必要だという考えはわかるのですが、それ以上に「失効する」という事実は取得しようとする人の心理的ハードルを上げてしまうと思います。

これはつまり、「教員以外の社会人経験を経た教員が集まりづらくなるのではないか?」ということにつながるのではないかと僕は危惧しています。

僕は学校の教員には大卒後即教員になる人だけでなく、企業を経験した人や様々な経歴を持った「多様な教師」がいるべきだと考えています。

子どもは様々な進路を選択して学校を巣立って行くのだから、教育をする教師も様々なバックボーンを持った人がいるべきではないでしょうか。

「ここまでの人生でいろいろな経験をしたから、それを子どもたちに還元するために教員になろう」みたいな人が教員になりやすい環境を作るべきだと思っているので、教員免許更新制はいらないですし、大学で単位の取得を重ねる以外でも、多様な教員免許の取得ルートがあってもいいのではないか、と思っています。

 

 

教員志望者が減っている現状、免許取得者だけでも確保しておくべき

ここ何年も教員の仕事環境はブラックだと言われ続けています。

徐々に改善しようとの試みは進んでいるようですが、Twitterで「#教師のバトン」なんかを見ているとまだまだですね…

 

僕が教員免許取得のための授業で知り合い、教員になった友人も「1日12時間学校にいることなんてザラ」ということを言ってました。

教師がやりがいのある仕事であることは間違いないと思います。しかし、過酷過ぎます。

かくいう僕も、教育実習で学校現場の楽しさを垣間見ました。生徒と関わるのは大変だけど本当に楽しかったです。一生の思い出。

ただし、3週間の教育実習での疲労は相当でした。睡眠時間は4時間取れたらいい方。とにかく忙しく、半年分の寿命を縮めたと思うほどキツかったです。

教育実習生でこれですから、本物の教員なんてもっと大変でしょう。

 

やりがいはある仕事ですが、労働環境がホワイトになるか、給料がとても高いか、どちらかにならないと僕は教員になりたくありません

「労働環境がブラックであるから教師にはなりたくない」という人は数多くいると思います。

逆に言うと、「労働環境がマシになれば教員になることを考える」人も多くいると思います。

そういう人たちを取りこぼさないために、教育現場の労働環境のホワイト化を進めて行くのは当然のこととして、教員免取得者(=教員予備軍)もしっかり確保していくべきでしょう。

その一環として、教員免許取得の心理的ハードルを上げる教員免許更新制の改革はしっかりと進めて行くべきだと思います

 

 

 

教員が学ぶ機会を創出することは必要

このブログ記事を書くにあたりいろいろ調べたのですが、その中でも妹尾正俊先生の、「日本の教員は学び続けているか?」という視点からの記事が興味深かったです。

教職の授業を受けてるとき、この人の著書に何回か出会った気がする…

日本の先生は学び続けているか? 教員免許更新制だけを悪者にしてもいけない。(妹尾昌俊) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

どの職業でもそうですが、社会人になっても学び続けることは求められるでしょう。

教員にとっては、そのための制度として教員免許更新制があるのだと思います。ただし、その機能をうまく果たせていない

冒頭のYahoo!ニュース記事で示されているように、現場の先生からの評価はそれほど高くありません。

また、更新の際に受けるのは、教育現場にいるわけでもない大学の教員による講習ですから、現場の先生にどれくらい役に立つかも疑問です。学術の世界と現場には乖離もあるでしょう。

 

 

現場の先生方にも不評、教員免許取得希望者が免許取得を諦める要因の一つにもなっているであろう教員免許更新制は、大幅な見直しが必要でしょう。 

魅力ある学校だったら、僕も不登校にならず通い続けていたかもなぁ…

 

おしまい

 

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【学振】日本学術振興会 特別研究員(DC1)の給与20万円の支出内訳を公開。意外とお金ないです

どうも、ユモクです。

タイトルにあるように、僕は「日本学術振興会 特別研究員(DC1)」に採用されている博士課程の大学院生です。

 

「『日本学術振興会 特別研究員』って何?」という方は下記記事を読んでみてください。

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本記事を読むに当たっては「月額20万円の給料をもらっている博士課程学生」とだけ理解してもらえれば良いです。 

 

これまでこのブログでは何度か「博士課程学生は経済的に危うい立ち位置にある」というようなことを言っています。

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しかし、「日本学術振興会 特別研究員」は月額20万円もいただいているため、博士課程の中では相対的に経済的に恵まれていると思われます。 

そこでこの記事では、初めての給料をもらってから1ヶ月以上経過したことも受け、「日本学術振興会 特別研究員」の懐事情を僕自身を事例としてまとめていきたいと思います。

ちなみに僕は、一人暮らし・都心ではないけどまあまあ都会に住んでいる、という状況です。

また、「日本学術振興会 特別研究員」は副業制限規定もあるため、できるバイトの種類も時間も大きく制限されています。

そのため、月給20万円からの大幅増は見込めません。現実的に考えて、月プラス1-2万円できたらという感じです。

 

 

出費項目の一覧

まずは「どのようなことにお金を使っているか」を大まかに確認したいと思います。

僕の出費を思い付いた限り並べると分かりづらくなるため、基準として「全国大学生活協同組合連合会」が実施した昨年度分の「学生生活実態調査」から大学生平均(ここでは一人暮らし=下宿生のデータ)も掲載しています。

 

第56回学生生活実態調査の概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

 

なお、「どの出費をどの項目とすべきか」をきちんと把握できなかったり僕の支払いの都合だったりの理由で、上記調査では別の項目となっている「食費」と「日常費」、「書籍費」と「勉学費」を本記事ではそれぞれ一括しています。

 

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*自分の場合、「住居費」に電気・ガス・水道・インターネット料金を含んでいます(大学生平均ではこれらがどこに含まれているかは不明)

 

大学生平均と比較したとき、僕の出費項目で目を引くのは「住居費」、「その他」、貯金・繰越」 の多さだと思います。

 

「住居費」に関しては、僕の住んでいるアパートの立地であったり、「コロナ禍でおうち時間が長くなったから家にお金をかけよう」とか「学振とったし良い家に住んでる方が他の学生に夢を与えられるだろう」とか考えたりしたため、今年度からちょっと良い部屋に引っ越してきたのが理由です。それだけ。

ただ、「その他」・「貯金・繰越」に関しては解説が必要だと思うので、それについて細かく見ていきたいと思います。

 

 

「給料がもらえるようになる」ことで払う必要が出たもの

「その他」に含まれているのは、主に「給料がいただけるようになったことで支払う必要性が出たもの」のうち、月額で支払う必要のあるものです。

 

まずはNHK受信料

衛生契約で月額2,170円になります。

いきなり本筋と外れた話になりますが、「学生の一人暮らしではあるがまとまった給料はもらっている」という立場だと家族割引の対象となるのでしょうか…?

こういうところがわかりにくいの、「日本学術振興会 特別研究員」は制度の狭間の存在だなと思います。

 

そして所得税もかかります。

月給20万と言っていますが、振込時には月額4,760円分の所得税が引かれた額となっています。

学振の制度では月額20万円の給与のうち6万円分を「研究遂行経費」とすることで、そのお金を研究に使う代わりに6万円分を非課税とする(→所得税を安くする)制度がありますが、僕は利用していません。

 

最後に年金

令和3年度は月額16,610円となります。

まだ学生なので猶予しようと思えばできたんでしょうけど、僕の場合20代初めに引きこもってたり、さらに大学院生までなっているように学生生活が長かったりで猶予期間が長いので 、払えるようになったことを自分の成長と思い、ある意味喜んで払っています。

 

これが僕の場合「その他」に入れている項目です。

他にもイレギュラーに発生するお金もあります(ex. 先月はプリンターを買いました)が、定期的に払っているのはこれくらいです。

 

 

「貯金・繰越」が4-5万円となっているが、懐に入れるためではない!

「『貯金・繰越』が42,460円もあるじゃん!学振って儲かるの?」と思われるかもしれませんが、断じてそんなことはありません

 

まず、まとまった所得を得ているために親の扶養には入れなくなりますが、特別研究員は日本学術振興会と雇用関係にある訳ではない=保険に自分で入るしかない、という不思議な事情からを抱えています。

そのため、国民健康保険に加入する必要があります。

そしてその保険料は、毎年一括で支払うようです。

国民健康保険料は前年度所得から算出されるため、昨年度収入が少ない今年度はビビることないんですが、来年度からはお高めになります。

来年度保険料を大まかに試算しますと、20万円弱(月額換算したら15,000くらい)ですかね。給料1ヶ月分近く…

免除申請もあるのでそれを利用できれば負担も減るのですが、免除申請が通るか分からないのでちゃんとお金を用意しておかなければなりません。

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そして来年度からは住民税もかかります。

試算出したら月額10,000円くらいですかね?

こういう計算していると、親の扶養に入って学生できていたのがどれだけ恵まれていたかを実感できますね…

 

だいたいここまでで生活費や保険料・税金の計算は終わりです。

「計算すると20,000円くらいは手元に残る?」と思われるかもしれませんがそう簡単にはいきません。

「日本学術振興会 特別研究員」は学生であるため、授業料が必要となることも忘れてはなりません。自分で用意する必要があります。

国立大学の場合、年額535,800円です。月額にすると、44,650円

 

「日本学術振興会 特別研究員」の学費が免除されるかどうかは大学によります。日本学術振興会からの援助はありません。

全額免除になる場合も、免除されない場合もあるようです。

「日本学術振興会 特別研究員」は、優秀な学生として学費免除は当然と考えられることも、他の博士課程学生より経済的に優遇された立場なのだから授業料くらい払えと言われても仕方ないとも言える立場ですからね。

僕は免除申請の結果待ち中です。少しでも免除されれば良いのですが…

僕の場合、授業料まで支払おうとすると赤字になります。貯金切り崩すことにならなければ良いのですが…

 

 

結論:「日本学術振興会 特別研究員」となっても生活は厳しい

以上、「日本学術振興会 特別研究員」に採用された一人暮らし、ギリギリ20代男性の支出報告でした。

親と同居しているなら話は違うでしょうけど、一人暮らしだとカツカツな懐事情です。住居費や食費などを切り詰めるかしないと難しいです。

ただ住居費に関しては大学の立地依存の要素のため、自分でなんとかするのは難しいです。

また、周りの学生からは「お金を持っている人」と見られるため、仲間や友人と飲み会なんて行った日には多めに払わなければならない雰囲気があります。食費というか娯楽費というかを切り詰めるのはなかなか厳しい。

このご時世なんでそういう事態になりづらいのは、お財布的には救い。寂しさの方が大きいですけどね…

一人暮らしの場合、学費まで考えると貯金を切り崩すか、親に頼むかなどで解決する必要があります

 

これが「日本学術振興会 特別研究員」という将来を期待された若手研究者しか採用されない立場の懐事情です(自分で言うのもなんですが)。

「学生だけどお金をいただけているのはありがたい」という気持ちは当然ながら持っています。

しかし、他の職業と比較したときに金銭的魅力があるかと言われると…、という点も見逃せないでしょう。

果たして優秀な人材を学術の世界に引き止めることができているのか。

皆さんはどう考えるでしょうか?

 

 

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